グロースハッカーの読書メモ
話題の書籍「グロースハッカー」を読みました。本を読みながら、学びになった部分を一部メモとしてまとめます。
- 作者: ライアン・ホリデイ,加藤恭輔,佐藤由紀子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/12/12
- メディア: 単行本
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グロースハックとは?
グロースハックとは?
グロースハッカーの目標は、製品自体を数百万人の顧客にリーチする自己永続マーケティングマシンにすることだ。(グロースハッカー アーロン・ジーン)
グロースハッカーがマーケティングマシンになるのではなく、製品をマーケティングマシンにすることが大事なポイントです。(この本を読むまでは、グロースハッカーがマーケティングの専門家として役割を担うものだと思っていました。)
グロースハックでは、まずは製品がマーケティングに値すると確信できるまでテストを繰り返す。すばらしい製品だと確信を持てたら、成長エンジンを始動させるビッグバンを激しく追い求めるのだ。
顧客のニーズの最適化のためにテストを行う段階です。Webサービスは、この様なテストと顧客獲得を同時に行うものだと思っていました。
顧客獲得
「マーケティングの本質はずっと変わらない - 顧客が誰で、どこにいるかだ」
マーケティングのマの字も分からないのですが、マーケティングを表すこの言葉の明快さは素晴らしいと思いました。同時にマーケティングという学問が何を達成しようとしているかのイメージもつかめました。
スタート段階のマーケティングとPRは、製品への関心と忠誠心が強い熱狂的なユーザーを獲得するために行う。次に、獲得したユーザーとともに製品を成長させていく。
書籍では具体的な獲得方法についても触れられていました。(詳細については割愛します・・・)
大事なのは、何人に認知されるかではなく、何人がサインアップするかだ。 「認知より、顧客獲得にフォーカスする必要がある。(中略)ある程度の規模になれば、認知/ブランド構築にも意味があるが、立ち上げ後1~2年の間は完全に金の無駄だ」
クチコミ
クチコミは、製品やサービスの後からついてくるものではない。製品やサービス自体に共有せずにはいられない価値がなければならない。その上で、ツールやキャンペーンを追加することで、クチコミの拡散を促進するのだ。
ほほう。
クチコミは偶然には起きない。設計するものだ。
単純に面白いと思ったものをSNSで共有する時と、なんとなくズルいと思いつつも共有せざる得ない時があるのですが、これは後者に近いのかなと思いました。
グロースハックで大事なのは、他社で効果があった具体的な手法をそのまま取り入れようとすることではなく、どうやってその手法に至ったのか、という過程を学び、それを自分たちの状況に置き換えて応用することだ。
最後の最後でハッとさせられる言葉でした。
まとめ
「グロースハック」という言葉のイメージを整理してくれる一冊でした。勘違いしていた部分は正しい方向に、うっすら知っていた部分は比較の例など合わせながら強化した知識として得ることができました。1~2日で読める薄さも、入門としてちょうどいいサイズ感でした。
- 作者: ライアン・ホリデイ,加藤恭輔,佐藤由紀子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/12/12
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