フリーランスエンジニア3年目の2016年振り返り

フリーランスエンジニアとして3年目の2016年の振り返りです。

個人開発

尊敬するエンジニアの方が主催したシードアクセラレータープログラムに参加しました。残念ながら、そこで開発したサービスから話が発展することはなかったのですが、サービスの企画検討からリリースまでを担当できたことは大きな経験となりました。今回は無償で友達にも手伝ってもらったのですが、次回また何かをつくる機会があったら、多少なりお金を払うことができて本人の実績としても残してもらえるような環境作りが必要だと感じました。サービスのコンセプトが弱かったり、運用体制に持続性がなかったりなど、リリース後に発生する課題への見通しの甘さも反省点でした。その他にも、サービス開発からペライチのサイトまで大小合わせて今年は10~15程度の個人開発を行いました。なるべく多く試す機会をつくるために、機能を使いまわせるように整理したり、有料テンプレートを導入するなど工夫をしました。簡単に試したい場合は、facebookページやinstagramを使いました。

情報収集

海外でサービスをつくる可能性を探るために伸びしろの大きい東南アジアを中心に海外を見て回りました。今年は、タイ・インドネシア・中国に行きました。タイ・中国は想像していたよりも完成されていましたが、インドネシアは荒い部分が多く残っていたり物価も他の国に比べると安い印象だったので、個人でも何かできるかもしれないという可能性を感じました。滞在中は回線速度を測ったり、街の主要な位置関係を調べたり、スマートフォン専門のモールで市場調査を行うなどしました。帰国後に物件の相場を調べたり、現地の言語で簡単なペライチのサイトをつくってアクセスが来るかなどを試しました。渡航費用は、LCCの深夜便やエクスペディアのセールを利用することで多少なり抑えることができました。

業務委託

常駐やリモートなどでいくつかの案件に携わりました。これまで雰囲気の良い現場しか経験したことがなかったのですが、今年初めて困難な現場に当たりました。忙しさよりもコミュニケーションの部分でストレスの負荷が高すぎて、最後の方は手足が痺れるなど健康状態に影響が出ていました。今後はあまりに困難な環境の場合は早めに現場から離れる判断を心がけようと思いました。
明るい話では、某企業のCTOの方から直接声をかけていただき継続的に開発に参画させていただくお付き合いも生まれました。

仕事場

今年から渋谷近辺に仕事場を借りました。移動時間を短縮できたので自由な時間が多く生まれて1日の開発時間も増えました。都心に出やすくなったので勉強会や仕事関係の飲み会などフットワークも軽く動けるようになりました。最初に書いたシードアクセラレータープログラムも、物理的な距離の近さで参加を承認された部分もあるのではないかと思います。 また、お誘いを受ける機会も増えました。「ちょっとお茶しませんか?」の流れから仕事の話になり、そのまま案件のご相談を頂くこともありました。

2017年に向けて

2016年は個人的に多くのチャレンジをしましたが、得るものは大きくても成果につなげることが出来ませんでした。来年は何かしらの方法で成果を出して結果を残したいと思います。今年は「日本にあって海外にないもの」という視点から海外でのサービス展開を視野に入れて東南アジアを見て回りました。2017年は「海外にあって日本にないもの」という視点からヨーロッパなどの先進国から日本に取り入れることができるサービスや仕組みを探してみようかと考えています。東南アジアの国を複数回る中で、中心地の空気はどこも似ているように感じましたが、中心から離れた地方エリアは国ごとの特色が強いように感じました。同じように日本でも地方のほうが日本らしい何かがあるのではないかと思い、2017年は国内で地方を中心に見て回ることも検討しています。
業務委託・受託案件については、広げていくことよりも既にあるお付き合いを大事にしていきたいと考えています。全体的に密度が上がるような年になればと思います。